ビジネスマナー講師の谷澤史子です。
さて、貴方は1日何人の人と名刺交換していますか?
よく、「名刺配ってくる」とか「名刺を集めた」と言う表現する方
がいますが、それは間違っていると思います。
名刺は「配る」物でも、「集める」物でもありません。
私は名刺交換させていただく時、相手の部屋の「合鍵」を渡され
私の部屋の「合鍵」を渡しているようなイメージを持ちます。
「私の重要な情報が書いてある合鍵です。いつでもお仕事のお話
聞く準備は整っていますので、どうぞ今後ともよろしく」
そんな気持ちで名刺交換をすれば貴方のイメージは必ず良くなります。
いただいた名刺も「合鍵」をいただいたと思うと大切に扱うように
なるはずです。
私もかなりの数の方と名刺交換してきたのですが、
印象が悪かった例をあげます。
・名刺を渡したのに見もしないでサッサと名刺入れにしまってしまう。
(私に興味ないの?)
・いただいた名刺に泥がついていた。
(どうすれば泥がつくの?生活全般が汚いイメージがする)
・お財布から名刺を出された。
(名刺ケースくらいは用意したい)
・名刺ケースから名刺を取り出す際に指をペロッと舐めて
から取り出して渡された。
(ウワーーちょっとねー・・・)
・異業種交換などですごいスピードで名刺交換をしている。
(名刺が手裏剣に見える時が・・・)
ではどんな名刺交換が第一印象を上げるのでしょう。
人と差がつく名刺交換術を紹介します。
例えば
異業種交流会で初めて会った田中商事の田中さんと名刺交換したとしましょう。
貴方はいただいた名刺を5秒凝視します。
そして相手の名前と会社名を覚えます。
これは訓練で5秒もかからなくなります。
その後、名刺は両手で持ったままですが、もう名刺は見ません。
貴方が次に見るのは相手の顔です。
そしてこう切り出します。
「田中さんはこの異業種交換会の参加のキッカケはどのような?
田中商事さんには他に参加者はいらっしゃるのですか?」
と聞くわけです。
内容はなんでも構わないのです。名前、会社名ををスラスラ顔を
見ながら話せる事がここでは非常に重要です。
自分のことをすぐ覚えてくれる人に対して人は好感を持ちます。
好感を持たれると貴方の事も覚えてもらえます。
裏技としては・・・・
貴方が香水をたしなむ人であれば、貴方がつけている香水を
名刺にも少量つける事です。
これは女性と名刺交換するときには絶大な力を発揮します。
女性は香りの記憶が優れているので、会社の戻り、名刺の整理を
する際、名刺からフワッと香る匂いで貴方との名刺交換の
場面を思い出したりします。
第一印象はビジネスの場合ほとんどが名刺交換の場面でしょう。
「名刺から与えられた情報を必要項目だけ瞬時に覚える」
「覚えてもらうよりも、相手に興味を持つ事が先決」
これだけで貴方のファーストイメージは必ず良くなります。
この記事へのコメントはありません。